- RTX 4080とRTX 4090どっちがいい?
- RTX 4090の方が性能が高いのはわかるけど、必要かな?
- どっちも高いから間違えたくない!
RTX 4080とRTX 4090のベンチマークでは、RTX 4090の方が1.3~1.4倍性能が高い結果が出ています。
RTX 4090の方が性能が高いといっても、遊ぶゲームや使っているモニターによってはオーバースペックになりかねません。
20万円~30万円もする高価なグラボですから、簡単に買い直すことができませんよね。
この記事では、用途にあったグラボを間違えずに選べるように、性能比較をしました。
どっちのGPUが搭載されたグラボが合っているか、ベンチマークの計測結果をもとに解説をしていきます。
RTX 4080とRTX 4090の仕様比較
この記事で比較するのはINNO3Dのグラボです。
RTX 4090とRTX 4080で、どのような違いがあるか見ていきましょう。
画像の下にあるグラボ名は公式サイトへのリンクです。
![]() GEFORCE RTX 4090 X3 OC | ![]() GEFORCE RTX 4080 16GB ICHILL X3 | |
---|---|---|
メーカー | INNO3D | INNO3D |
GPU | RTX 4090 | RTX 4080 |
CUDAコア数 | 16384 | 9728 |
ベースクロック | 2235 MHz | 2205 MHz |
ブーストクロック | 2550 MHz | 2565 MHz |
メモリタイプ | 24GB GDDR6X | 16GB GDDR6X |
メモリスピード | 21Gbps | 22.4Gbps |
メモリバス幅 | 384-bit | 256-bit |
メモリ帯域幅 (GB/秒) | 1008 | 716 |
インターフェース | PCI-E 4.0 X16 | PCI-E 4.0 X16 |
NVIDIA DLSS | DLSS3 | DLSS3 |
最大消費電力 (W) | 450W | 320W |
システム電源容量 (W) | 850W | 750W |
補助電源コネクタ | 8-pin X3 または450W以上のPCIe Gen5 | 8-pin X3 または450W以上のPCIe Gen5 |
サイズ | 336 x 145 x 60mm | 334 x 148 x 62mm |
ポート | HDMI 2.1 x1 DisplayPort 1.4a x3 | HDMI 2.1 x1 DisplayPort 1.4a x3 |
レビュー記事 | RTX 4090のレビュー記事 | RTX 4080のレビュー記事 |
2022年12月相場 | 30万円前後 | 22万円前後 |
Amazon | RTX4090を見に行く | RTX4080を見に行く |
TSUKUMO | ツクモを見に行く | ツクモを見に行く |
用意した2機種ですが、本体サイズは数mm違い程度でほぼ同じ。
ベースクロック、ブーストクロックも大きな差はありません。
メモリ帯域幅を見るとRTX 4090が1008 GB/秒。RTX 4080の716 GB/秒に対してRTX 4090は約40%転送速度が速いということになります。
RTX4090が40%高い性能を出せるかについては、実際に計測をしたベンチマークを見比べてみましょう。
次の項目からベンチマークの結果を解説していきます。
>>RTX 4080・RTX 4090搭載のゲーミングPCを見たい方はこちら
3DMarkのベンチマークを比較
3DMarkを使ってベンチマークを計測しました。
RTX 4080とRTX 4090でどれぐらい差があるか参考にしてください。
Speed Way


DirectX 12 Ultimateの性能をテストするベンチマークです。
RTX 4080とRTX 4090は約1.4倍の差が出ています。
Port Royal


リアルタイムレイトレーシングのパフォーマンステストです。
ゲーム上でレイトレーシングを使う場合、RTX 4090の方が圧倒的に有利になります。
Time Spy


DirectX 12ベンチマークテストです。
Time SpyはWQHD(2560×1440)、Time Spy Extremeは4K(3840×2160)でテストします。
Fire Strike


Fire Strikeは高性能ゲーミングPCや、オーバークロックしたシステム用のDirectX 11ベンチマークです。
処理負荷が高くなるほどRTX 4090が能力を発揮してくることがわかります。
DirectX Raytracing feature test


処理負荷の高いレイトレーシングのテスト。fps(フレームレート)で計測します。
RTX 4080とRTX 4090で約1.5倍の差になりました。
RTX 4090が他の追従を許さないほど圧倒的です。
Intel XeSS feature test


IntelのXeSS。アップスケーリング技術で、fpsを向上させます。
RTX 4080とRTX4090はXeSSをONにすると、ほぼ同等の結果となりました。結果に差がでないことは考えにくく、210fps前後で頭うちしていると考えられます。
どちらにしても、200fps以上に向上することがわかりました。
NVIDIA DLSS feature test


NVIDIA DLSS 2は画質調整とAIでfpsを向上させる技術です。
RTX 4080とRTX4090はDLSSをONにすると、ほぼ同等の結果となりました。
恐らく3DMarkのDLSS 2のテスト環境が200fps前後で頭打ちになっていると考えられます。
どちらにしても、DLSSオンで200fps以上になることがわかります。
DLSS 3のテスト
以下はDLSS 3のテスト結果。4000番台からDLSS 3に対応しています。

3DMarkのDLSS 3は4K解像度でテストを行います。
DLSS 3のテストの結果、fpsが約3倍と大幅に向上していました。
4Kの高解像度でDLSS 3を使った感想は、画像の劣化やボケを感じることが無く非常に快適なプレイができると感じました。
DLSS 3に対応したゲームはこれからどんどん増えてきます。DLSS 2に比べ画質も向上しており、4Kゲームプレイに強力なツールになりますね。
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ゲームのベンチマーク比較
ゲーム別にベンチマークを計測しました。
専用のベンチマークが無いゲームは、実際にゲームをプレイして計測しています。
Cod MW2

FPSゲームの中でも処理負荷の高いCod MW2。
フルHDではRTX 3080より平均30fpsのフレームレート向上が見られました。

フルHDやWQHDの最低設定ではGPU使用率が60%~75%までしか上がらず、余裕を持っている様子。4KになるとGPU使用率99%に上がり、本気を出してきます。
Cod MW2は処理負荷の高いFPSゲームですが、4Kの極限設定でもRTX 4080で平均120fpsを出すことができました。グラフィック設定でDLSSをオンにすると、さらにfpsが伸びます。
Cod MW2で4Kの144Hzモニターを使うなら、RTX 4080で十分パフォーマンスが発揮できます。
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Apex Legends

FPSゲームの中で処理負荷の低いApex。WQHDまでならRTX 3060 TiやRTX 3070でも快適にプレイ可能です。
テルミットなどエフェクトが多く表示されるシーンではfpsの落ち込みがありますが、画面がカクつくほどではありません。
RTX 4080・RTX 4090だと、4Kでも平均200fps以上出すことでき、打ち合いの時にカクついて負けたということが無くなります。

フルHDやWQHDでRTX 4000番台を使うのは、オーバースペックに感じます。
240Hzのモニターや4Kモニターで、グラフィック設定を高くしたいなら効果は高いですが、144Hz~165Hzモニターを使うならRTX 3000番台で十分fpsが出せます。
モニターがフルHDやWQHDなら、RTX 3060 TiやRTX 3070でも十分快適にプレイできます。
RTX 3060 TiやRTX 3070のfps計測結果はこちらの記事で紹介しています。

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Cyberpunk 2077

PCゲームの中では最重量級のCyberPunk 2077。
4Kのレイトレーシング ウルトラで平均80fpsを超えています。
最高画質のゲームを4Kでプレイできるグラボは、現状RTX 4000番台しかないでしょう。



WQHDやモニターならRTX 4080。4KモニターならRTX 4090で高いフレームレートを出すことが可能です。4Kでレイトレーシングを使っても60fps以上出せました。
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FF14

FF14は処理が軽めのMMOゲーム。4KでもRTX 3060Ti以上があれば快適にプレイが可能です。

どの解像度、画質設定でも非常に快適にプレイが可能なことがわかります。
FF14 | RTX 4080 | 標準標準 RTX 4090 | 高画質 RTX 4080 | 高画質 RTX 4090 |
---|---|---|---|---|
フルHD | 非常に快適 31112 | 32606 | 非常に快適非常に快適 27894 | 29987 | 非常に快適
WQHD | 非常に快適 28801 | 32285 | 非常に快適非常に快適 27165 | 30021 | 非常に快適
4K | 非常に快適 30676 | 31776 | 非常に快適非常に快適 20754 | 25084 | 非常に快適
FF14をプレイするなら、RTX 3000番台でも十分快適にプレイできます。RTX4000番台はオーバースペックと言えるでしょう。
モニターの解像度によってはRTX 3060Tiなど、グレードを下げても十分快適です。
RTX 3060Tiのベンチマークを、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
FF15

FF15は処理負荷が高いRPGです。
やはりRTX 4090は強い。4K解像度ではダントツのスコアが出ました。

フルHDの標準画質ではほとんど差がありませんが、解像度が高くなるにつれ差がでてきます。
RTX 4080のベンチマークは4K高画質以外、非常に快適の判定。
FF15 | RTX 4080 | 標準RTX 4090 | 標準RTX 4080 | 高画質高画質 RTX 4090 |
---|---|---|---|---|
フルHD | 非常に快適 22234 | 22362 | 非常に快適非常に快適 20227 | 20470 | 非常に快適
WQHD | 非常に快適 22266 | 22409 | 非常に快適非常に快適 18885 | 20325 | 非常に快適
4K | 非常に快適 13656 | 18486 | 非常に快適11537 | とても快適15026 | 非常に快適
4K解像度の高設定では、RTX 4090の方が有利になることがわかりました。
>>RTX 4080・RTX 4090搭載のゲーミングPCを見たい方はこちら
RTX 4080とRTX 4090どっちがいい?
RTX 4080とRTX 4090は価格差が約10万円。大きな価格差に応じて、性能も差があります。
ただし、プレイするゲームとモニターの解像度によって、RTX 4080でも十分快適にプレイができます。
RTX 4080とRTX 4090どちらがいいか、それぞれ選ぶ基準をまとめました。
RTX 4080をおすすめするのはこんな人

- WQHDモニターを使っている人。
- グラフィック設定を下げても大丈夫な人。
- RTX 3090を検討している人。
- 少しでもコストを下げたい人。
フルHDやWQHDモニターを使っているならRTX 4080がおすすめ。WQHDまでならRTX 4090と比べてもゲームのフレームレートやベンチマークに大きな差が出にくく、コスパが高くなります。
4Kモニターでも、グラフィック設定を少し調整すれば十分高いフレームレートが出せ、快適なゲームプレイが可能。RTX3000番台のGPUとはレベルの違った環境が手に入ります。
RTX 3090を検討しているなら、1万円ほどしか変わらないRTX 4080がおすすめ。性能はRTX 4080(320W)の方が上を行き、消費電力はRTX 3090(350W)を下回るメリットがあります。
>>INNO3D GEFORCE RTX 4080 16GB ICHILL X3のレビューはこちらの記事で紹介しています。

RTX 4090をおすすめするのはこんな人

- 最上級のグラボがほしい人。
- 4Kで高リフレッシュレートのモニターを使っている人。
- 最高のグラフィック設定でフレームレートもしっかり出したい人。
- お金がある人。
4KやWQHDで144Hz以上のモニターを使っていて、高いグラフィック設定でゲームをプレイしたいならRTX 4090を検討してみてください。
2022年12月現在、RTX 4090を上回る性能を持った市販のグラフィックボードはありません。
レイトレーシング処理の早さやフレームレートの高さで他を圧倒しています。
とても高価なグラフィックボードですが、価格に見合った処理能力を発揮し、性能には満足できることは間違いありません。
>>INNO3D GEFORCE RTX 4090 X3 OCのレビューはこちらの記事で紹介しています。

RTX 4080・RTX 4090搭載ゲーミングPCの紹介
各BTOメーカーから発売されているゲーミングPCを紹介します。
※ゲーミングPCの価格は日々変動しています。記載している価格と実際の販売価格に違いがでることがあります。
RTX 4080搭載のゲーミングPC
メーカー 商品名 | 仕様 | 参考価格 | 評価 | 備考 |
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![]() パソコン工房 LEVEL-R779-LC137KF-VLX | CPU:Core i7-13700KF CPUクーラー:水冷クーラー 360mm グラボ:RTX4080 チップセット:Z790 SSD:NVMe Gen3 1TB メモリ:DDR5 16GB(8GBx2) 電源:1000W 80PLUS PLATINUM | 399,800円 | 別途送料が2,200円かかります。 沖縄・離島は送料6,600円です。 | |
![]() FRMFZ790/4080 | CPU:Core i7-13700F CPUクーラー MSI製: 水冷クーラー グラボ MSI製:RTX4080 チップセットMSI製:Z790 SSD:1TB NVMe メモリ:DDR5 32GB(16GBx2) 電源:1200W 80PLUS PLATINUM PCケース:MSI | 389,800円 | 別途送料2,200円~4,400円必要。 | |
![]() PG-P12D40 | CPU:Core i7-12700 CPUクーラー:大型空冷 グラボ:RTX4080 チップセット:Z690 SSD:NVMe Gen3 1TB メモリ:DDR5 16GB(8GBx2) 電源:1200W 80PLUS GOLD (ATX3.0 PCIe5.0対応) | 419,800円 | 別途送料2,200円必要。 | |
![]() ドスパラ GALLERIA XA7C-R48 | CPU:Core i7-12700 CPUクーラー:静音空冷式 グラボ:RTX4080 チップセット:H670 SSD:NVMe Gen3 1TB メモリ:DDR4 16GB(8GBx2) 電源:850W 80PLUS PLATINUM | 389,980円 | 別途送料が3,300円かかります。 沖縄・離島は送料6,600円です。 | |
![]() G-GEAR neo GX9J-S224/ZB | CPU:i7-13600KF CPUクーラー:水冷クーラー FractalDesign製 240mm グラボ:RTX4080 チップセット:Z790 SSD:1TB NVMe Gen3 メモリ:DDR4 32GB 電源:1000W 80PLUS GOLD (ATX3.0準拠 12VHPWR対応) ※リンク先でCore i7にカスタマイズ | 484,000円 | 別途送料2,200円~4,400円必要。 | |
![]() G-Tune HP-Z | CPU:i7-13600KF CPUクーラー:水冷クーラー 360mm グラボ:RTX4080 チップセット:Z790 SSD:1TB NVMe HDD:4TB メモリ:DDR5 32G(16GBx2) DVDスーパーマルチドライブ 電源:1200W 80PLUS PLATINUM | 529,800円 | ※別途送料が3,300円かかります。 |
RTX 4090搭載のゲーミングPC
メーカー 商品名 | 仕様 | 参考価格 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|---|
![]() PG-PXT13 | CPU:Core i7-13700K CPUクーラー:Phanteks GLACIER ONE 240 T30 240mm グラボ:RTX4090 チップセット:Z790 SSD:NVMe Gen4 1TB メモリ:DDR5 16GB(8GBx2) 電源:1200W 80PLUS GOLD (ATX3.0 PCIe5.0対応) | 549,800円 | 別途送料2,200円必要。 | |
![]() パソコン工房 LEVEL-R779 LC137KF-XLX | CPU:Core i7-13700K CPUクーラー:水冷クーラー 360mm グラボ:RTX4090 チップセット:Z790 SSD:NVMe Gen3 1TB メモリ:DDR5 16GB(8GBx2) 電源:1000W 80PLUS PLATINUM | 489,800円 | 別途送料が2,200円かかります。 沖縄・離島は送料6,600円です。 | |
![]() ドスパラ GALLERIA ZA7C-R49 | CPU:Core i7-13700K CPUクーラー:DEEPCOOL GAMMAXX L240 V2 240mm グラボ:RTX4090 チップセット:Z790 SSD:NVMe Gen4 1TB メモリ:DDR5 16GB(8GBx2) 電源:1000W 80PLUS PLATINUM | 529,980円 | 別途送料が3,300円かかります。 沖縄・離島は送料6,600円です。 | |
![]() G-GEAR neo GX9J-R223/ZB | CPU:i7-13600KF CPUクーラー:水冷クーラー FractalDesign製 240mm グラボ:RTX4090 チップセット:Z690 SSD:1TB NVMe Gen3 メモリ:DDR4 32GB 電源:1000W 80PLUS GOLD (ATX3.0準拠 12VHPWR対応) ※リンク先でCore i7にカスタマイズ | 549,800円 | 別途送料2,200円~4,400円必要。 | |
![]() G-Tune XP-Z | CPU:i7-13600KF CPUクーラー:水冷クーラー 360mm グラボ:RTX4090 チップセット:Z790 SSD:2TB NVMe HDD:4TB メモリ:DDR5 64GB(32GBx2) DVDスーパーマルチドライブ 電源:1000W 80PLUS PLATINUM | 679,800円 | ※別途送料が3,300円かかります。 |
グラボやBTOショップ紹介の記事はこちらから
RTX 3060/RTX 3060 Ti/RTX 3070のベンチマークをこちらの記事で紹介しています。

RTX 3080のベンチマークはこちらの記事で紹介しています。

BTOショップ STORMを実際に使ったレビューはこちらから。

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